岡本絵莉(修士課程2年)
学習環境としての工学系研究室組織のデザインに関する探索的調査研究
■□概要□■
大学の研究室に埋め込まれた仕組み(活動のデザイン)と、研究室の状態の関係を調査します。
■□背景□■
<社会面での背景>
高等教育政策のひとつとして大学院の量的拡大が継続して行われてきた一方で、それに伴う高等教育の空洞化が指摘されています。そして、巨大化した組織の中にある、研究室などの小規模な組織の意義が指摘されています。
<研究面での背景>
研究を行う「個人」と「組織」に関する研究は、多数存在していますが、そうした研究での想定は、既に研究者としての力を備えた個人です。本研究では、まだそうした研究者になる前の学生がいる研究室で行われている活動に着目します。
*本研究の対象は、大学院の拡大に最も寄与し、日本の研究室制度の特徴を顕著に持つ、工学系の研究室です.
■□方法□■
工学系の研究室のメンバー(教員・院生・学部生)に、質問紙調査・インタビュー調査を実施します。調査内容は、研究室の「仕組み」(研究テーマの決め方、研究の進め方、ゼミのやり方etc.)と、研究室の状態(研究業績、研究室全体のモチベーション、ドロップアウト率etc.)との相関です。質問紙調査の後はインタビューでより詳細を明らかにします。
■□進捗□■
●これまで:
高等教育や研究者養成の現状、リサーチスキル、科学者の思考プロセス、問題設定・解決
プロセス、研究評価などに関する先行研究調査と、工学系の大学教員や大学院生らへの
インフォーマルな調査やミーティングを実施してきました。
●いま:
調査内容の明確化・調査項目の作成・調査方法の詳細を吟味中です。また、主に経営学の分野での組織論についての先行研究調査を進めています。
●これから:
6月にプレ調査を実施、7月に質問紙調査の郵送、8月に回収・分析です。9月にはインタビューを実施し、10月からは分析・執筆です!

