菊池 裕史(修士課程2年)
小学生のデジタル英語学習教材使用時における親子間相互行為の分析
近年、不登校・学級崩壊・いじめといったような様々な問題が学校教育において取り上げられています。これらの問題は、教師と子どもの両方を支援することにより解決方法が模索されています。
一方で、情報化の発展などの影響もあり、家庭でのデジタル教材を利用した学習が盛んに行われるように なりました。学校教育では、1人の教師が何十人もの子どもを相手に指導を行いますが、そのような教育形 態とは異なる学習方法をデジタル教材は提案します。特に、外国語学習はコミュニケーションを扱う学習であり、インタラクティブなデジタル教材が与える学習効果は、学校教育で与えられるものとは異なることが予想されます。
しかし、子どもがコンピューターを利用して1人で英語学習を行うことなど、そもそも可能なのでしょうか。普段の生活で利用することがない「英語」を、「コンピューター」を利用して学習する際には、多くの困難がつきまとうことが予測されます。そのようなときに、助言を求めたり、質問ができる他者の存在が必要になると考えられます。
本研究では、子どもがデジタル教材を利用して英語学習を行う際の、親子間で行われる相互行為を分析します。特に、子どもが困難に直面したときに行う親への「援助要請(academic help-seeking)」と、困難に直面している子どもを見たときの、親の「自発的な援助行為」の2つの行為に注目します。
研究の方法は、学習者(子ども)と支援者(親)への質問紙調査と、実際の学習の中で見られる発話・行為を混合的に分析することを検討しています。
今後は、5月~7月にかけて予備観察を行いながら評価方法を改善し、8月から本調査を行おうと考えています。

