早川 克美(修士課程1年)
大学におけるコミュニティスペースの活用と
学生の意識や態度に与える影響に関する研究
社会から高度な専門性を持つ自立的人材の育成が要請されている現在、大学の学習空間はその要請に応える学習プログラムの実践の場として、新たな学びの空間のデザインが求められています。(山内、2010)大学の空間が、学習者中心の学習空間へ移行しようとしている今、より学習者の実態に近づき、自立した学びを支援する学習環境デザインにおける学びの空間のデザイン原則を探っていきたいと考えています。
●問題関心
「学びが起こる環境」「行為と空間の関係」「探し発見する活動とは」「場の意味性」
人間が人間であることの根源的な営みとして「学び」という行為が起きるのだと考えています。その「学び」の空間を舞台に、人間ととりまく環境の本質と特質を探っていきたい、ということが私の研究に際しての関心の根っこです。
●ふたつの学びの空間
学びの空間には大きく2つそのありかたが異なるものが存在していると考えています。ひとつは、教室・図書館・ラウンジという人間が実際に滞在する物理的環境、
もうひとつは、e-leaningに代表されるオンライン上の非物理的環境です。
どちらも学びの空間ですが、それぞれ異なるルートで研究が行われています。
このふたつの環境を語る際、文献ではそれぞれに「space」という空間を表す言葉が扱われています。この「space」を教育メディアとして再定義して捉えると、学びの契機、学びの経験、学びの継続といった学びの行為を支える要素として比較検証し、相互に有用な知見が導き出せるのではないか?と考えています。
●知りたいこと
関心の根っこを少し具体的に整理すると次のようになります。
「学生が学びの空間を理解し活用していくプロセスが知りたい」
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「思考と人工物・情報・空間の相互作用を見つめたい」
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「状況~経験~価値づけの意識の流れを見つめて、学びの状況の可能性を知りたい」
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「学びの空間パターン原則を導き出したい」
●今後に向けての課題
前項までをご覧頂いておわかりのように、まだ興味・関心のレベルであり、すべてが曖昧です。研究というひとつの「問い」に精製する過程をこれから粛々と進める必要があります。
そのためには先行レビューを徹底的に行い、私が歩む道筋について可能性を消しつつ、可能性を見つけていかねばなりません。
また、長きにわたった社会人経験で、問題解決とその効果について拙速に出そうとするクセが身についており、問いをよりシンプルに、よりシャープにすることへの難しさに直面しています。これは先行レビューの徹底によって克服していきたいと思います。
(2011.05.21現在)

